
吉林省白城市トウ北区機械林場防砂林整備計画(平成20年度)
被供与団体名:白城市人民政府供与金額: 87,205米ドル
場所:吉林省白城市
署名実施日:2009年2月18日
完成式典実施日: 2010年7月22日
フォローアップ調査実施日:
概要:
白城市トウ北区は、中国東北部(吉林省西北部)に位置し、農業(トウモロコシ、水稲等)を主な産業とする人口46万人の地域です。プロジェクト・サイトのトウ北区では、土地の19%を草原が占めていますが、長年に渡る過放牧により土地の荒廃が進んだ上、干ばつにより草原の67%に及ぶ約13,000ヘクタールが砂漠化しました。
国の西部大開発の一環として黒龍江省との境に位置する嫩江の水源を白城市内に引き、現地の干ばつ対策が進められており、トウ北区においても一定程度の地下水の上昇が見られましたが、砂漠化問題の解決までには至っていないのが現状です。トウ北区内は森林被覆率がわずか7.6%である上、風の通り道となっており、風に乗って内モンゴル地区や市内の既に砂漠化した地域から大量の砂が運ばれてきます。このため、草が育ちにくい環境になっており、砂漠化対策としては草を植えるだけでなく、防砂林の整備が不可欠となっています。
日本からの支援によりトウ北区機械林場において、退化した草原に井戸を掘削し、防砂林を植林することで、強風による土地の砂漠化を防ぐことが期待されます。