
遼寧省阜新市炭鉱失業労働者農業技能訓練モデルセンター計画(平成13年 2001年度)
被供与団体:阜新市人民政府
供与金額:68,944米ドル
場所:遼寧省阜新市
署名日:2002年2月8日
竣工日:2002年10月23日
テープカット日:2003年4月8日
概要:
遼寧省阜新市における炭鉱失業労働者の就業と生活に関する問題は、中国中央政府の国務院も重要な問題として取り上げており、同院は同市に対し、石炭発電を主とした第2次産業から、農業を主とする第1次産業へ産業を転換することにより、炭鉱失業者の再就職問題を解決するよう指示しておりました。また、同院の指示に基づき、同市が制定した2001年経済転換安定就職法案により、2万人の炭鉱失業者の農牧業への転換を実現する計画を打ち出されました。
本プロジェクトは、石炭資源の枯渇により炭鉱労働者の失業問題が年々深刻化している遼寧省阜新市において、炭鉱失業労働者に対する再就職訓練のための農業技能訓練モデルセンターを建設することにより、こうした失業者に再就職の機会を与え、同市の市民の間に拡がる経済格差と不安を解消することにより、同市の経済発展の一助とするものです。また、本案件については、国務院、遼寧省人民政府や阜新市人民政府からも強く要望された上で実現したものでもあり、こうした問題に対して、日本としても積極的な支援を実施する姿勢を示すことができ、このことが、日中両国のより一層堅固な友好関係構築にも寄与することができたものと思われます。

