
遼寧省朝陽市建平県中学校宿舎建設計画(平成17年度)
被供与団体:建平県人民政府
供与金額: 69,815米ドル
場 所:朝陽市建平県
署名実施 日 :2005年7月21日
完成式典実施日: 2006年11月24日
フォローアップ調査実施日: 2008年11月19日
概 要:
遼寧省朝陽市建平県は、遼寧省の西部に位置し、とうもろこし、コウリャン、雑穀などの農産物の生産を中心産業とする人口51万人の農村地域です。
同県の三家蒙古族郷にある蒙古族中学校は、1979年に創立され、プロジェクト実施前には510名の生徒及び56名の教師が在籍し、県内の蒙古族が多く学んでおります。510名中、476名が中学校にある寄宿舎で生活しておりましたが、同校は岡の上の高台にあるため水が十分に得られず、学校の附近には工場等があり環境が良くない状況にありました。さらに、校舎及び宿舎として使用している施設も老朽化が著しく天井、壁の至る所に亀裂が入って危険な状態にあるとともに、電気や暖房も十分に得られず、生徒が安心して学校生活を送ることが出来ない状態にありました(校舎も最も危険な状態を示すD級に指定)。このため、学校を移転して新たに校舎と寄宿舎を整備することが地元住民の切実な要望となっておりました。
日本からの無償援助により三家蒙古族郷の蒙古族中学校の寄宿舎を整備することにより、当地域の蒙古族をはじめとする住民に対する中等教育環境の改善が実現されることとなりました。

