
中国医科大学無医村地区眼科巡回診療車整備計画(平成18年度)
被供与団体:中国医科大学供与金額:86,256米ドル
場 所:遼寧省瀋陽市内
署名日実施日:2006年9月25日
完成式典実施日:2007年4月2日
フォローアップ調査実施日:2007年8月18日、2009年5月23日
概要:
中国医科大学は遼寧省の医学領域の中核的な高等教育・研究機関として、高度な医療技術及び医学科学研究能力をもつ優れた医師や医学研究者の育成をする先進的な大学であるとともに、四の総合付属病院、付属歯科病院及び付属心理病院を有しており、遼寧省全域に優良な医療保険を提供し、住民の福祉及び社会の発展に貢献しています。
遼寧省の農村地区では、病院などの診療施設が十分に普及していないとともに眼科医による診療が十分に行われておらず、そのため伝染性慢性結膜炎(トラコーマ)といった感染症や白内障、緑内障から失明に至るケースがあることや、眼疾患を保有しているにもかかわらずその自覚をもっていないなど、眼疾患への対処方法を知らないまま日常生活を送っています。
日本からの眼科巡回診療用の大型特殊バスの支援により、遼寧省で先進的な医療を行っている中国医科大学の眼科医が直接遼寧省の農村地区に赴き、眼科診療を受ける機会のない農民に対し無償で診察を行います。このことにより、農村地域において目の健康教育が実施できるようになり、失明予防が図られるとともに、目の健康の増進が実現されます。また、こうした日本からの援助によるバスによる巡回検診により、農村各地に日中間の友好関係を広げていくことが期待されます。