
遼寧省朝陽市朝陽県波羅赤鎮九三小学校校舎建設計画(平成18年度)
被供与団体:朝陽県人民政府供与金額:83,333米ドル
場 所:遼寧省朝陽市波羅赤鎮
署名日実施日:2007年3月12日
完成式典実施日:2008年4月17日
フォローアップ調査実施日:2008年11月19日、2010年9月2日
概要:
朝陽市朝陽県は中国東北部(遼寧省西部)の山間にある農村地域で、耕作可能な土地は全体の20%に過ぎなく、省レベルの貧困県に指定されています。朝陽県の波羅赤鎮は同県の西部に位置する人口約1万9千人の鎮で、朝陽県にある鎮の中でも最も貧しい地域となっています。
波羅赤鎮の九三小学校は、中国の政党の一つである九三学舎の援助により1958年に創立されました。現在、当校に在籍する児童数は468名、教師数は22名ですが、児童数に比べて学校の設備が十分にないため教室が足りなく、狭い教室の中に40名から50名の学生を詰め込んで授業が行われている状態でした。また、一部の校舎は老朽化が著しく、床は陥没し、壁は至るところにひびが入っており、最も危険な状態で使用が禁止されているD級に指定されていました。
さらに、波羅赤鎮には7つの小学校がありますが、このうち九三小学校の周囲にある3つの小学校は老朽化が深刻で、教育環境が十分に整っていないことから、この3校の4年生から6年生の児童を九三小学校に編入することを計画しています。
日本からの支援により、編入する児童を合わせた計約750名が安心して授業が受けられる校舎を新設できます。本プロジェクトを通じ、次代を担う青少年の日本理解を深めることができ、日中両国の友好関係が更に深まっていくことが期待されます。