
遼寧省阜新市阜新蒙古族自治県蒼土郷衛生院医療設備整備計画(平成20年度)
被供与団体名:阜新市阜新蒙古族自治県人民政府供与金額:42,794米ドル
場所:阜新市阜新蒙古族県蒼土郷衛生院
署名実施日:2009年3月9日
完成式典実施日: 2011年3月21日
フォローアップ調査実施日:
概要:
阜新蒙古族自治県蒼土郷は遼寧省西北部の丘陵地帯に位置し、農業及び副業としてのメノウ加工を主な収入源とする人口18,600人の省級貧困郷です。
プロジェクト·サイトの蒼土郷衛生院は1953年に成立された医師10人、看護士5人、その他職員11人、ベッド数23床を有する衛生院で、中国医学、西洋医学、蒙古族の伝統医学による診療が行われています。しかし、設備不足が深刻で、簡単な外科手術や内科診療しかできないため、患者は県または市中心部の上級医院まで行かなければならず、体力、経済面で大きな負担となっていました。
現地では生活習慣が原因の心臓、脳血管の疾病のほか、主要産業となっているメノウ加工や黄砂が原因による呼吸器系疾患、伝染性慢性結膜炎、乳腺症などの発病率が高くなっています。しかし、同衛生院では設備不足が原因で病気の正確な診断が行えず、治療が遅れ死亡にいたるケースも見受けられました。
今回草の根無償資金協力のプロジェクトにより、蒼土郷衛生院にX線診断装置、血流測定機器、手術用無影ライト、乳腺診断機が整備されました。これにより、蒼土郷の住民18,600人及び周辺地域で暮らす約8万人の衛生環境が大きく改善しました。