３月１７日、長春市において２０１０年度（平成２２年度）の吉林省における草の根無償資金協力プロジェクト４件の贈与契約署名式典を実施しました。署名式典には、当館松本総領事と関係各市県の人民政府代表のほか、陳偉根・吉林省人民政府副省長、張志軍・吉林省人民政府外事弁公室主任、プレス関係者等総勢５０名あまりが出席しました。今回署名したプロジェクトは医療設備整備２件、校舎建設計画２件の計４件です。いずれも当地の人々にとって最も必要とされている案件であり、大きな効果が期待されます。 吉林省における草の根無償資金協力によるプロジェクトは今回署名した４件を含めて累計８１件、総額６３０万ドルに上ります。署名式典のニュースは、吉林テレビや吉林日報、吉林省人民政府ネットなどメディアで大きくとりあげられ、草の根無償資金協力の活動が広く報道されました。プロジェクトの実施により、貧困地域の生活環境が改善されるだけでなく、日中両国の相互信頼と交流が更に進展するものと期待しています。  

署名した案件の概要

１．「吉林省白山市長白朝鮮族自治県新房子鎮衛生院医療設備整備計画」

供与限度額：９５，０７９米ドル

超音波測定器、血球計数器、赤外乳腺診断装置など８品目の医療機材を整備し、周辺住民１．３万人に対する医療サービスの向上を図るもの。

２．「吉林省通化市第三人民医院医療設備整備計画」

供与限度額：１０１，０８２米ドル

カラー超音波測定器、麻酔機、クールライト、電動手術台、手動手術台全５品目の医療器材を整備し、周辺住民１２．７万人あまりに対する医療サービスの向上を図るもの。

３．「吉林省長春市徳恵市同太郷楊八郎村小学校校舎建設計画」

供与限度額：１０２，５４２米ドル

老朽化した小学校校舎を取り壊し、新たに校舎２棟を新築することで同校児童（現在１４０名）の教育環境の改善を図るもの。

４．「吉林省延辺朝鮮族自治州安図県万宝鎮中学校実験教学楼建設計画」

供与限度額：１０２，９０２米ドル

洪水により倒壊した校舎は今建築中であり、新たに実験教学楼を建築することで同校生徒（現在２７３名）の教育環境の改善を図るもの。