
着任ご挨拶
このたび、在瀋陽日本国総領事を拝命し、8月に着任した大澤勉です。どうぞよろしくお願い致します。
これまで私は中国(北京、香港)、韓国、米国、スイス及びオーストリアに駐在し、様々な分野の外交に携わってきました。瀋陽は、北京や香港で勤務していた時に出張で来たことがありましたが、勤務は今回が初めてです。前回瀋陽に来たのも12年前のことなので、今後、機会を見つけて遼寧省各地はもとより、吉林省、黒龍江省各地を訪問し、最近の状況を把握するとともに、日中間の様々な協力関係や交流等につき皆様と意見交換をさせていただきたいと考えています。
当館の管轄区域である東北三省は歴史的に日本と非常に関係が深く、これまで長い交流の歴史を有しています。特に日本研究者、日本語学習者が多く、我が国との架け橋となる人材が多くおられます。日本の地方公共団体と当地の各都市の交流や、日中の青少年同士の交流も拡大し続けています。これに加え、経済面でも中央政府が推し進める「東北振興政策」の下、急速に発展している地域であり、多くの日系企業が続々と当地への進出を進めています。
このような背景の下、総領事館が果たす役割は、当地で暮らす在留邦人や日系企業に対する支援、中国の方々に対するビザの発給、草の根無償資金協力などの経済協力、日本への理解を深めてもらうための広報文化活動など、どれも重要な仕事であることは申し上げるまでもありません。こうしたひとつひとつの仕事を着実に積み重ね、皆さまのご期待に応えるよう誠心誠意、日々努めてまいりたいと思います。
最後に、一昨年の東日本大震災から2年余が経ち、被災地を中心とする日本の各地では復興に向けて懸命な取り組みが続けられています。中国の多くの皆さまからいただいたご支援に改めて感謝申し上げるとともに、日本への観光旅行や日本産食品の利用など、引き続きご支援をいただきますよう重ねてお願い申し上げます。
2013年8月 在瀋陽日本国総領事 大澤 勉 |