吉林省・黒龍江省の経済月報(2005年8月)

 

1、全体動向 

(1)東北振興弁が延吉で座談会を開催 吉林省

6日、国務院東北振興弁公室は「東北旧工業基地の更なる対外開放を促進するための実施意見」に関する座談会を延吉市で開催。東北3省の関係者が揃って出席した。外資の東北地方への投資に対する優遇政策を盛り込んだ「実施意見」の徹底を念押しし、国有企業改革やサービス業の発展に外資を利用するよう指示した。(8/7吉林日報)

 

(2)省経済貿易代表団が独、フィンランドを視察 吉林省

省経済貿易代表団(団長:杜学芳・吉林省共産党委員会副書記)はこの度、独SAP集団、フィンランド貿易工業部の招きを受け、両国を訪問。経済関係部門との懇談及び企業視察を実施した。(8/13吉林日報)

 

(3)全省投資額に占める外資企業と民間企業の投資は55.4% 吉林省

省統計局によると、今年1〜7月、全省投資額に占める外資企業と民間企業の投資が55.4%になった。外資企業による1〜7月の累計投資額は67.44億元(昨年同期比10.73億元増)で、民間企業による同期累計投資額は305.27億元(同119.70億元増)。全省投資額は昨年同期比41.5%増だった。(8/18吉林日報)

 

(4)中露国境の新国際鉄道建設で合意 黒龍江省

8月12、13日に北京で開催された第7回中露両国間協議で、中露国境の黒龍江省・虎林と露極東地区・レソザポーツクを結ぶ国際鉄道の建設の調印式があった。中国領内を走る36キロメートルは中国側が建設(中国側投資額2.3億人民元)、露領内の20キロメートルは露側が建設(露側投資額3,000万米ドル)する。着工時期や開業予定年は明らかになっていない。(8/19新華社ハルビン電)

 

2、対外経済 

(1)1〜7月の対外輸出入額大幅増 対露輸出入が57% 黒龍江省

 黒龍江省商務庁によると、今年1〜7月、全省輸出入額は49.83億米ドル(対前年同期比36.1%増)となり、全国平均の伸び幅を13.3ポイント上回った。うち輸出額は30.79億米ドル(同67.8%増)で、全国平均の伸び幅を35.8ポイント上回った。輸入額は19.04億米ドル(同4.3%増)。

相手国別では、対露輸出入額が28.38億米ドル(同42.2%増)で、全省輸出入額の57%を占めた。

また、今年上半期(1〜6月)のデータでは、昨年同期比30.4%増の40億5,000万米ドル。うち輸出は24億4,700万米ドルで59.3%増。露との貿易額が全体の55%にあたる22億3,000万米ドル(30.8%増)を占めている。これに、日本(34%増)、カナダ(199.4%増)が続く。(8/16、25黒龍江日報)

 

3、産業 

(1)長春モーターショー開催 トヨタ年内に長春で「プリウス」生産開始 吉林省

 4日開幕した「第4回長春国際汽車博覧会」で、トヨタ自動車は第一汽車集団との合弁会社「四川一汽豊田汽車」の長春工場で、トヨタのハイブリッド車「プリウス」の生産を年内に開始すると発表した。同社のハイブリッド車の海外生産は2006年後半開始を予定しいている北米に先んじて世界初となる。

「第4回長春国際汽車博覧会」は会期10日間で昨年を1,397台上回る3,597台の自動車を販売し、部品も含めた交易額は4億8,700万元にのぼった。うち第一汽車集団はグループ全体で804台を売り上げた。内訳は一汽大衆(フォルクスワーゲン系)が391台、一汽トヨタが107台、一汽マツダブランド47台。(8/5〜15吉林日報など)

 

4、国有企業 

(1)7月末で、国有企業改革年間計画の67.8%完了 吉林省

吉林省の国有企業改革担当部門によると、今年の国有企業体制改革対象に指定された816社のうち、7月末までに67.8%にあたる553社が基本的に体制改革を完了した。(8/19黒龍江日報)

 

(2)今年上半期、国有企業改革の成果現れる 黒龍江省

黒龍江省国有資産監督管理委員会によると、今年上半期、同省管轄の国有企業24社の体制改革に効果が現れ始めたという。今年1〜6月、売上高128.79億元(昨年同期比32.2%増)、税額は25.14億元(同3.6倍)を達成した。中でも目立つのは黒龍江省龍煤集団の経済効率が大幅に上昇したことで、同省経済を牽引している。(8/23黒龍江日報)

 

5、農業・農村・農民 

(1)農業産業化で成果 吉林省

今年1〜6月、全省の農産品加工業の生産額は昨年同期比37%増の450.1億元にのぼり、税額は同39%増の50.2億元に達した。(8/20吉林日報)

 

6、労働・社会保障 

(1)レイオフ者の失業保険制度への移行作業進む 黒龍江省

 8日、国務院・都市部社会保障制度改革試行事務室主任、労働・社会保障部副部長が黒龍江省の社会保障制度改革の実施状況を視察。同省幹部が報告したところによると、今年6月末、同省ですでに審査・批准を受けた8,484社の地方管轄の困窮国有企業の124.3万人を失業保険制度に移行。15社の地方管轄国有黒字企業は自社資金を拠出して3,738人を失業保険制度へ移行。中央直轄国有企業では4.4万人を失業保険へ移行した。さらに、全省で96.5万人の国有企業労働者との労働契約を解除し、経済補償金82.6億元を支給した。

今年1〜6月のデータでは、全省都市部の新就業者数48.2万人、レイオフ・失業者の再就職者は31.98万人。6月末時点の全省都市部登録失業率は4.31%で、抑制目標値を0.69%下回った。(8/9黒龍江日報)

 

(2)7月末までで、94.6万人を失業保険へ移行 吉林省

7月末までで、全省で審査・批准を受けた5,471社の困窮国有企業の87.4万人を失業保険制度に移行した。うち、65.2万人が経済補償金を受領した。この他、1,594社が自社資金21億元を拠出して29.4万人の労働者との労働契約を解除した。結果、全省合計で94.6万人を失業保険制度へと移行した。(8/24吉林日報)

 

7、環境 

・特になし

 

8、その他 

(1)ハルビン−大阪線が就航 黒龍江省

 中国南方空港は9月6日より、ハルビン−大阪(関西空港)の定期路線を就航させる。週2便(火、土曜)運航。ハルビンと日本を結ぶ定期便は新潟に次いで2路線目。(8/24東北新聞網)

 

(2)長春−セントレア(名古屋)線が就航 吉林省

 中国南方空港は9月16日より、長春−セントレア線(中部国際空港)の定期路線を就航させた。長春と日本を結ぶ定期便としては、東京、仙台に次いで3番目の路線。(8/31吉林日報)

 

(3)長春新空港が開港 吉林省

 長春市の新空港「長春龍嘉国際空港」が26日開港、27日より使用開始した。同空港は市中心から北東約30キロメートルに位置し、3,200メートルの滑走路と4万平方メートルの旅客ターミナルを有する。中国民用航空総局(民航総局)と吉林省が共同建設し、第一期投資総額は16億8,000万元。これに伴い、1974年から使われてきた長春大房身空港は民間航空用空港としての機能を終了した。(8/26〜28吉林日報)

 

(4)日本による対黒龍江省草の根無償援助計画 調印式実施 黒龍江省

 22日、日本による対黒龍江省「草の根援助計画」調印式をハルビンで実施。瀋陽日本総領事館の小河内敏朗総領事と王利民副省長が出席した。同省への草の根無償援助は1993年よりスタートし、38案件、273.7万米ドルを拠出している。(8/23黒龍江日報)

以上