
着任ご挨拶
このたび、在瀋陽日本国総領事を拝命し、5月中旬に着任いたしました田尻和宏と申します。どうぞよろしくお願い致します。 これまで私は、16年以上にわたり中国に関係する仕事をしてまいりましたが、当地での勤務は今回が初めてです。当館の管轄区域である東北三省は歴史的に日本と非常に関係が深く、これまで長い交流の歴史を有しており、また、現在、中央政府の推し進める「東北振興政策」の下、順調な経済成長を遂げて日本との経済交流の面で今後益々、発展が期待されている地域のひとつです。東北三省は地理的にも日本と近く、肥沃な大地と豊富な資源に恵まれた大きな発展の可能性を秘めた地域であり、今後、東北三省を対象に仕事ができることに大きな責任を感じるとともに楽しみにしています。
さて、総領事館が果たす役割は、当地で暮らす在留邦人や日系企業の支援、草の根無償資金協力などの経済協力、日本への理解を深めてもらうための広報文化活動など、どれも重要な仕事であることは申し上げるまでもありません。こうしたひとつひとつの仕事を着実に積み重ね、皆さまのご期待に応えるよう誠心誠意、日々努めてまいりたいと思います。 また、皆さまご承知のとおり、本年は日中国交正常化40周年の節目の年です。日中両国は、本年を「2012日中国民交流友好年〜新たな出会い,心の絆〜」とし、これまで40年間の交流を基礎に、経済や文化・スポーツ交流のみならず、“草の根交流”や“地方都市間交流”“青少年交流”といった将来に向けた裾野の広い友好交流をさらに発展させようとしており、当館としても様々な交流活動を鋭意展開していきたいと考えています。
最後に、昨年の東日本大震災から1年余が経ち、被災地を含む日本の各地では復興に向けて懸命な取り組みが続けられています。中国の多くの皆さまからいただいたご支援に改めて感謝申し上げるとともに、引き続きご支援をいただきますよう重ねてお願い申し上げます。
2012年6月 在瀋陽日本国総領事 田尻 和宏 |