
新年ご挨拶
皆様、新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
現在、日中関係は、国交正常化以来、最大の危機にあると言われています。
過去40年の間も、両国関係は幾度も困難に直面したことがありましたが、両国政府、両国国民の努力によりそれらを乗り越えて、大きく発展してきました。それは、日中の良好な関係が両国・両国民に利益をもたらすのみならず、アジアと世界の平和及び繁栄のために極めて重要であることを両国民の大多数が理解しているからだと思います。この認識に大きな変化がない以上、両国関係の回復・改善は十分に可能であると考えます。そのためには両国の政府及び国民各層が諸事態に対して冷静に対応し、関係改善のため地道な努力を続けていくことが必要です。
本年は日中平和友好条約35周年であり、東北地方の関係では、神奈川県・遼寧省友好都市交流30周年、新潟県・黒龍江省30周年、山形県・黒龍江省20周年等の年です。このような周年の記念行事を行うことにより、日中両国間の国民感情の改善を図っていくことも重要であると考えます。
当地では、両国関係の緊張にもかかわらず、ビジネスの分野では新しいプロジェクトの話し合いが行われていますし、周年事業等の検討も始まりつつあります。総領事館としましては、かかる動きを支援する一方、日中両国民間の相互理解を促進するため、文化活動や交流事業等を早期に再開するため中国側関係部門と話し合いを行って参ります。
最後に、本年が皆様にとって、素晴らしい一年となることを心からお祈り致します。
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2013年1月 在瀋陽日本国総領事 田尻 和宏 |