
B-1グランプリ公認イベント、瀋陽で開催
10月28、29日の両日、瀋陽市内を流れる渾河北岸に広がる五里河公園内で、「日本文化月間」の最後を飾るイベント「“ご当地グルメでまちおこし”日中国交正常化45周年 × B-1グランプリ 2017 in 中国瀋陽」が開催されました。
これは、日中国交正常化45周年を記念して、日本の「ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会」の協力を得て、「ご当地グルメでまちおこし」に取り組むB-1グランプリ出展団体を瀋陽に招き、食で地域おこしをするという考え方を中国に紹介するとともに、食・物産・観光、そして「おもてなしの心」など、日本の「魅力」を伝えようと、同イベントの実行委員会が企画し、当館も共同主催者として協力して実現したイベントで、B-1グランプリ公認イベントが中国で開催されるのは今回が初めてです。
28日の開幕式では、石塚英樹総領事が、「『自分のまちに身近にある“魅力”をツールにしてまちおこしにつなげていく』という考え方は、『幸福瀋陽 共同締造』を掲げる瀋陽市にとって、今後の発展のための良いヒント」、「このイベントを通じて、日中間の民間交流が更に活発になって、日中関係が力強く発展していくことを期待する」と挨拶。また、全出展団体を代表して、「ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会」の畑中宏之副会長が「瀋陽と日本の各地、そして中国と日本の友好発展につなげたい」と挨拶しました。
日本からは、昨年12月にも瀋陽で講演会を行った青森県の「十和田バラ焼きゼミナール」や、福井県「越前坂井辛み蕎麦であなたの蕎麦で辛み隊」、大分県「佐伯ごまだしうどん大作戦」など、11団体約80名が瀋陽に駆けつけ、瀋陽では味わうことのできない「ご当地グルメ」の数々を振る舞いながら、自分のまちのPRを展開しました。また、日本政府観光局(JNTO)北京事務所や、山形県、富山県、大阪市、佐世保市など地方自治体7県市もブースを開いて観光物産PRを行いました。
当日は、天候にも恵まれ、大勢の市民が会場を訪れて日本各地の「ご当地グルメ」に舌鼓を打ちながら、日本の「魅力」を楽しみました。日本企業や市内各大学からのべ300名近いボランティアが参加し、イベントの運営を手伝いました。特に、2015年の「B-1グランプリ十和田大会」を機にボランティア活動に熱心に取り組んでいる青森県十和田市立三本木中学校から8人の生徒が今回のイベントに参加し、瀋陽市内の中国人中高生らと一緒になって、「ゴミいただき隊」などのボランティア活動に従事し、「おもてなし」の心を一所懸命に伝えていました。