中国における呼吸器疾患の多発

令和5年12月1日
●感染症の予防に努めてください。
 
1.最近、中国では呼吸器疾患が多発しています。瀋陽市当局(疾病予防コントロールセンター)によれば、最近、インフルエンザの陽性者数が増加し、マイコプラズマ肺炎の感染は減少傾向にあり、過去2週間に実施した多病原菌検査の結果、病原体は主にH3N2インフルエンザウイルス、ライノウイルス、アデノウイルス、マイコプラズマ、インフルエンザ菌でした。
 
2.中国当局(国家衛生健康委員会)によれば、呼吸器疾患は既知の病原体によるもので、インフルエンザウイルスを中心とするが、主流病原体は以下のとおり年齢層により異なるとしています。
1~4歳:インフルエンザウイルス、ライノウイルス
5~14歳:インフルエンザウイルス、マイコプラズマ、アデノウイルス
15~59歳:インフルエンザウイルス、ライノウイルス、新型コロナウイルス
60歳以上:インフルエンザウイルス、ヒトメタニューモウイルス、既存コロナウイルス
 
3.冬季は、呼吸器疾患が多発する時期であり、在留邦人の皆様におかれては、改めて基本的な感染症対策(必要な場面でのマスクの着用、手洗い、「密」の回避、換気など)を行い、感染症の予防に努めてください。インフルエンザについては、予防のためのワクチン接種も有効です。なお、お子様については、重症化する場合もあるため、高熱などの風邪様症状を呈する場合は早急に医療機関を受診されることをお勧めします。