高田真里総領事 着任挨拶

令和7年12月5日
高田総領事
 皆様、はじめまして。このたび在瀋陽日本国総領事として着任した高田真里(たかだ まり)です。どうぞよろしくお願い致します。 
 
 私は、1992年の外務省入省後、北京で中国語を学び、海外では北京、香港、パキスタン、インドネシアの日本大使館・総領事館で勤務しました。前任地は中国の重慶で、在重慶日本国総領事として4年間余りの時間を西南地域で過ごし、この12月5日に重慶から直接瀋陽に着任しました。
 中国は地理的多様性の豊かな国ですが、気候が湿潤で摩天楼が立ち並ぶ山と坂の街・重慶と比べてここ瀋陽はまったく異なる街で、驚いています。話に聞いてはいましたが、戸外は零下20度が当たり前の寒さで、久しぶりに積雪を見ましたし、街は平坦で、東北料理は辛くて痺れる重慶の料理とは相当に違います。その中にあって、着任直後から当地の方々の温かな人柄に触れ、また歴史の蓄積を感じる瀋陽の街並に感銘を受ける日々を過ごしています。
 
 当館が担当する中国東北3省(遼寧省、吉林省、黒竜江省)は、日本との関係も深く、人的往来や地方間交流が大変盛んな地域です。中国の各地域と日本の間の関係は、日中関係を根底から力強く支える柱です。私としては、今後、日本と中国東北地域の関係がさらに力強く発展するよう最善を尽くして参ります。
 また、東北3省の各地には、4000人を超える在留邦人の皆様が生活され、日系企業約2000社が進出しておられます(24年10月統計)。私及び日本総領事館は、「東北地域に滞在しておられる邦人の皆様の安心・安全の確保」及び「当地駐在日系企業のビジネス環境向上の支援」を最優先目標として、日々の情報発信や意見交換、経済、文化広報、人的・地方間交流などの様々な分野のニーズに対し、館を挙げて積極的に取り組んで参ります。 
 併せて、在留邦人・日系企業の方々にとって「敷居のない皆さんに寄り添う総領事館」を目指すことも私の目標です。何かございましたらどうかいつでもお気軽にお声をおかけ下さい。
 
 今後、東北地域の様々な地を訪れ、色々な場で皆様とお目にかかり、楽しく交流させて頂ける機会を心より楽しみにしております。 
 どうぞ宜しくご指導、ご鞭撻の程お願い申し上げます。
 
在瀋陽日本国総領事
高田 真里

総領事レター