総領事挨拶
令和5年1月31日
令和5年賀詞交換会における新年の挨拶

皆様、新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
毎年恒例のこの行事も、昨年12月からの新型コロナ感染急拡大の影響もあって、開催が春節明けとなりました。ご多忙な中、瀋陽のみならず、大連、長春、延辺、丹東など、遠方よりもお越しいただき、こうして皆様に直接お目にかかれることを大変うれしく思っております。
さて、今年の干支は、癸卯であります。「癸」は物事の終わりと始まりを、「卯」はウサギの如く、安全や温和、また跳ね上がるという意味から、今年は、これまでの努力が実を結び、勢いよく成長し飛躍する年だといわれています。コロナ禍の影響は昨年までとは異なる形で続いていますが、当館としては、これまで積み重ねまいてきた日本と東北三省の交流の種を、皆さまのご協力も賜りながら、大きく開花・結実させる、そんな一年にしてまいりたいと考えております。
昨年は日中国交正常化50周年という大きな節目の年でありました。ただ、中国のゼロコロナ政策もあり、各地で感染が再拡大するたびに、皆様のお仕事や生活にも多大な影響が生じ、大変なご苦労があったと思います。私どもも計画していた行事や各地への訪問出張も幾度となく中止を余儀なくされました。しかしそんな中でも、できるときに、できることを、できる限り行うという姿勢で臨み、50周年を記念する様々なイベントが開催できたと思います。例えば、瀋陽市では4月に瀋陽日本人会と共催で日本語弁論大会、6月には太原街で「瀋陽ジャパンフェスティバル」が開催されたほか、9月には当館主催の記念レセプションを開催し、日中両国にゆかりのある多くの方々にご参加いただきました。また、11月の遼寧国際投資貿易商談会(遼洽会)の際には「遼寧-日本経済貿易協力サミット」が行われ、関係日系企業のご協力を得てグリーンスマート製造産業製品展示会が同時開催されるなど、各方面での交流が続けられてきました。改めて関係各社、各位のご支援に感謝申し上げます。
そして今年は、日中平和友好条約締結45周年。昨年11月には、岸田総理大臣と習近平国家主席が初めて対面で会談し、日中関係の重要性を再確認し、岸田総理からは、建設的かつ安定的な日中関係の構築という共通の方向性を双方の努力で加速していくことが重要である旨述べました。今年はこうしたことを契機に、一層の交流促進が図られ各分野での交流が進むことが期待されます。
昨年末の中国のコロナの政策転換を受け、今年は日中間の人的往来の再開にともなう経済交流の活性化などが期待されます。当館としましても、皆様と連携しながら、皆様にとって実のある交流、協力の促進に鋭意努力していく所存であります。引き続き、皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
もとより当地で暮らす邦人・日系企業の皆様の安全・安心を守ることは、当館にとって何よりも重要な任務です。今年も、皆様が安心してご活躍いただけるよう、館員一同精一杯の力を尽くしてまいります。
最後に、皆様の益々のご健勝、ご活躍と各団体参加企業の益々のご発展を心より祈念申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
毎年恒例のこの行事も、昨年12月からの新型コロナ感染急拡大の影響もあって、開催が春節明けとなりました。ご多忙な中、瀋陽のみならず、大連、長春、延辺、丹東など、遠方よりもお越しいただき、こうして皆様に直接お目にかかれることを大変うれしく思っております。
さて、今年の干支は、癸卯であります。「癸」は物事の終わりと始まりを、「卯」はウサギの如く、安全や温和、また跳ね上がるという意味から、今年は、これまでの努力が実を結び、勢いよく成長し飛躍する年だといわれています。コロナ禍の影響は昨年までとは異なる形で続いていますが、当館としては、これまで積み重ねまいてきた日本と東北三省の交流の種を、皆さまのご協力も賜りながら、大きく開花・結実させる、そんな一年にしてまいりたいと考えております。
昨年は日中国交正常化50周年という大きな節目の年でありました。ただ、中国のゼロコロナ政策もあり、各地で感染が再拡大するたびに、皆様のお仕事や生活にも多大な影響が生じ、大変なご苦労があったと思います。私どもも計画していた行事や各地への訪問出張も幾度となく中止を余儀なくされました。しかしそんな中でも、できるときに、できることを、できる限り行うという姿勢で臨み、50周年を記念する様々なイベントが開催できたと思います。例えば、瀋陽市では4月に瀋陽日本人会と共催で日本語弁論大会、6月には太原街で「瀋陽ジャパンフェスティバル」が開催されたほか、9月には当館主催の記念レセプションを開催し、日中両国にゆかりのある多くの方々にご参加いただきました。また、11月の遼寧国際投資貿易商談会(遼洽会)の際には「遼寧-日本経済貿易協力サミット」が行われ、関係日系企業のご協力を得てグリーンスマート製造産業製品展示会が同時開催されるなど、各方面での交流が続けられてきました。改めて関係各社、各位のご支援に感謝申し上げます。
そして今年は、日中平和友好条約締結45周年。昨年11月には、岸田総理大臣と習近平国家主席が初めて対面で会談し、日中関係の重要性を再確認し、岸田総理からは、建設的かつ安定的な日中関係の構築という共通の方向性を双方の努力で加速していくことが重要である旨述べました。今年はこうしたことを契機に、一層の交流促進が図られ各分野での交流が進むことが期待されます。
昨年末の中国のコロナの政策転換を受け、今年は日中間の人的往来の再開にともなう経済交流の活性化などが期待されます。当館としましても、皆様と連携しながら、皆様にとって実のある交流、協力の促進に鋭意努力していく所存であります。引き続き、皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
もとより当地で暮らす邦人・日系企業の皆様の安全・安心を守ることは、当館にとって何よりも重要な任務です。今年も、皆様が安心してご活躍いただけるよう、館員一同精一杯の力を尽くしてまいります。
最後に、皆様の益々のご健勝、ご活躍と各団体参加企業の益々のご発展を心より祈念申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
総領事レター
着任のご挨拶

このたび在瀋陽総領事として着任しました片江学巳(かたえたかし)と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。
私は、昭和61年外務省に入省後、北京大学等において中国語を研修し、その後中国に関係するいくつかの部署を経験し、直近の中国での勤務は約15年前の在上海総領事館首席領事となります。今回初めて瀋陽で勤務させていただくことになりました。中国の中にあっても、日本と関係の深い遼寧省、吉林省、黒龍江省の東北3省を担当する総領事として、日本と東北3省との友好協力関係を更に深めるべく全力を尽くしていく所存です。
本年に入り、新型コロナウイルス感染拡大やその対策により、皆様の暮らしや経済活動は多大な影響を受け、ご苦労も多いかと存じます。中国国内では、先日の国慶節に6億人が旅行したとも言われ、感染も制御されているなど多少の制約を伴いつつも日常が戻ってきている一方、入国制限や定期航空便の減便は依然続いており、往来の面では引き続き厳しい状況にあります。総領事館はその名の通り、「領事業務」が最優先の業務であり、皆様が少しでも安心して、安全に過ごせるよう、全力でお手伝いしたいと思います。そのため引き続き緊張感をもって東北3省の動向や各省、各市の対応について、大使館や他の総領事館とも連携して今後の関連動向について把握に努め、皆様方に情報提供し、必要に応じ当局とも調整していきたいと考えています。もちろん、コロナウイルス関連のみならず様々な領事サービスの提供、向上に努めて参る所存ですので、皆様のご理解とご協力を切にお願いいたします。
日本と中国との関係に目を転じますと、菅新総理は9月25日習近平国家主席と初めての電話会談を行い、両首脳間でも両国が様々なルートで連携していくこと、及び、経済関係者の往来再開の早期実現に向け、引き続き協議を行っていくこと等を確認しました。これを受けて、日中間では人の往来再開に向けた段階的措置につき、現在、早期開始に向けた詰めの協議を行っているところであります。
私の担当する東北3省を合わせた人口、GDPはそれだけで中規模の国以上に匹敵する規模であり、経済的にもさらに発展する潜在力を持った地域です。東北3省は日本との交流の主導的役割を担っているとも伺っており、日本との要人往来・交流も頻繁に行われてきました。しかし,一部再開に向けた動きはありますが、日中間の往来・交流には依然として様々な制約があります。私は、総領事として、こうした状況の中にあっても日中双方のウィンウィンの関係をさらに拡大・深化させられるよう、東北3省の地元政府及び各界、在留邦人、日系企業の皆様とともに、東北3省と日本の共通利益の拡大、人と人との相互理解の増進、様々な分野での交流の促進に向けて精いっぱい頑張る所存ですので、皆様の御支援を賜れますよう、よろしくお願い申し上げます。
私は、昭和61年外務省に入省後、北京大学等において中国語を研修し、その後中国に関係するいくつかの部署を経験し、直近の中国での勤務は約15年前の在上海総領事館首席領事となります。今回初めて瀋陽で勤務させていただくことになりました。中国の中にあっても、日本と関係の深い遼寧省、吉林省、黒龍江省の東北3省を担当する総領事として、日本と東北3省との友好協力関係を更に深めるべく全力を尽くしていく所存です。
本年に入り、新型コロナウイルス感染拡大やその対策により、皆様の暮らしや経済活動は多大な影響を受け、ご苦労も多いかと存じます。中国国内では、先日の国慶節に6億人が旅行したとも言われ、感染も制御されているなど多少の制約を伴いつつも日常が戻ってきている一方、入国制限や定期航空便の減便は依然続いており、往来の面では引き続き厳しい状況にあります。総領事館はその名の通り、「領事業務」が最優先の業務であり、皆様が少しでも安心して、安全に過ごせるよう、全力でお手伝いしたいと思います。そのため引き続き緊張感をもって東北3省の動向や各省、各市の対応について、大使館や他の総領事館とも連携して今後の関連動向について把握に努め、皆様方に情報提供し、必要に応じ当局とも調整していきたいと考えています。もちろん、コロナウイルス関連のみならず様々な領事サービスの提供、向上に努めて参る所存ですので、皆様のご理解とご協力を切にお願いいたします。
日本と中国との関係に目を転じますと、菅新総理は9月25日習近平国家主席と初めての電話会談を行い、両首脳間でも両国が様々なルートで連携していくこと、及び、経済関係者の往来再開の早期実現に向け、引き続き協議を行っていくこと等を確認しました。これを受けて、日中間では人の往来再開に向けた段階的措置につき、現在、早期開始に向けた詰めの協議を行っているところであります。
私の担当する東北3省を合わせた人口、GDPはそれだけで中規模の国以上に匹敵する規模であり、経済的にもさらに発展する潜在力を持った地域です。東北3省は日本との交流の主導的役割を担っているとも伺っており、日本との要人往来・交流も頻繁に行われてきました。しかし,一部再開に向けた動きはありますが、日中間の往来・交流には依然として様々な制約があります。私は、総領事として、こうした状況の中にあっても日中双方のウィンウィンの関係をさらに拡大・深化させられるよう、東北3省の地元政府及び各界、在留邦人、日系企業の皆様とともに、東北3省と日本の共通利益の拡大、人と人との相互理解の増進、様々な分野での交流の促進に向けて精いっぱい頑張る所存ですので、皆様の御支援を賜れますよう、よろしくお願い申し上げます。
令和2年11月5日
片江学巳
片江学巳