瀋陽国際女性月映画上映会の開催

　3月15日、当館文化センターにおいて、瀋陽国際女性月映画上映会を開催しました。本映画祭は、女性のエンパワーメントのための友好的な社会づくりを目指すため、当館並びに当地の米国総領事館、豪州総領事館、ドイツ総領事館、韓国総領事館、ケベック政府北京事務所の共催の下、昨年から開催されています。
 
　本上映会では冒頭で、国際女性の日に関する上川陽子外務大臣のビデオメッセージを流した後、ギリシャ悲劇をリメイクした舞台劇『エレクトラ』を上映しました。浜田隆総領事は、挨拶の中で、上川外務大臣のメッセージを引用し、世界には、まだ女性に対する差別と暴力、男女の経済的格差が広く存在しており、特に、紛争や災害では、女性や子供のような脆弱な人々に深刻な被害が及んでいる現状に触れるとともに、本作『エレクトラ』においては、主たる登場人物である三人の女性がトロイア戦争による閉塞状況の中で家庭崩壊に至る様が悲劇として描かれている旨を紹介しました。
　本上映会には、約50名の方々が参加し、上映後に実施した意見交換会において、参加者からは「女性を軸に置いた本作は映画祭の趣旨に沿っており、あるべき親子の関係について深く考えさせられた」という声のほか、多数の感想が寄せられました。