日中舞踊文化交流会の開催

令和7年3月12日
 3月12日、当館は日本舞踊家の「梅川壱ノ介」氏を日本から招へいし、午前に瀋陽師範大学において、午後に当館広報文化ホールにおいて「日中舞踊文化交流会」を開催しました。
 午前は、当館、遼寧省人民政府外事弁公室と遼寧省人民対外友好協会の共催で、瀋陽師範大学舞台芸術学部の大劇場において、同学部にて京劇を学ぶ学生や日本語学科の学生計約50名を対象として「日中舞踊文化交流会」を開催しました。冒頭挨拶において、浜田隆総領事は、「瀋陽師範大学の皆様と共に、日本舞踊という素晴らしい芸術に触れ、学び、そして楽しんでいただくことを期待しており、また中国を代表する舞台芸術である京劇のパフォーマンスとも併せて日中の文化交流が行えることは大変意義深いものと考えている旨」述べました。
 続いて、遼寧省対外友好協会の賈桂芬・副会長からは「より多くの若者の伝統文化への熱意と中日友好交流への参加を促進するものであり、両国関係の持続可能な発展を促進する新たな力となることが期待される」旨述べました。
 瀋陽師範大学の佟玉平・副校長からは、「今回の活動は、両国の伝統芸術の交流を架け橋として、中日文化交流の友好的な絆を築くことであり、中日民間交流への理解を促進し、国際的な視野を持つ学生を育成することが期待される」旨述べました。


浜田隆総領事による挨拶


遼寧省人民対外友好協会の賈桂芬・副会長による挨拶


瀋陽市師範大学の佟玉平・副校長による挨拶

 同交流会では、最初に梅川壱ノ介氏が日本舞踊を実演し、続いて瀋陽師範大学で京劇を学ぶ学生による京劇が披露されました。その後、梅川壱ノ介氏の講演と日本舞踊の体験講座が行われ、参加を希望した学生たちと梅川氏は一緒に踊り、学生たちは、京劇と日本舞踊との共通点や相違点について体験し、友好的な雰囲気の中で同イベントは終了しました。


梅川壱ノ介先生による演舞(1)
「宝船」「朧月夜」「梅一輪」の3曲の演舞が披露された。


梅川壱ノ介先生による演舞(2)


瀋陽師範大学演劇芸術学部による京劇の古典である「泗州城」の演舞


梅川壱ノ介先生による講演


イベント終了後の関係者による集合写真

 また午後は、当館広報文化ホールにおいて、一般の瀋陽市民の方々を対象とした「日中舞踊文化交流会」を開催しました。浜田隆総領事が冒頭挨拶を行い、「皆様に日本舞踊を実際に体験していただくことで、日本の文化に触れ、新たな発見をしていただき、皆様の心に残る素晴らしい思い出とあることを願っている」旨述べました。
 同交流会では、梅川壱ノ介氏から演舞が披露され、引き続いて、講演・質疑応答が行われ、市民からは演舞の中での所作の意味や梅川氏が舞踊を継続していく心構えなど数多くの質問があり、梅川氏は、一人一人に丁寧に回答していました。
 その後、希望する参加者に対し、梅川氏による日本舞踊の体験講座を行い、梅川氏と市民は一緒に踊り、満足そうな市民との和やかな雰囲気の中で、同イベントは終了しました。


浜田隆総領事による挨拶


「梅川壱ノ介先生による「宝船」の演舞が披露された。


ワークショップで「朧月夜」を共に踊る梅川壱ノ介先生と参加者


会場には多くの一般の方々が訪れ、和やかな雰囲気の中でイベントが実施されました