総領事レター(令和3年9月)
令和3年9月1日
拝啓、秋も深まり行く今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
去る7月23日に東京オリンピックが、8月24日に東京パラリンピックが開幕し、それぞれ17日間、13日間の日程を終え閉幕しました。世界的なコロナ禍における開催でしたが、東京オリンピックには33競技約11,000人、東京パラリンピックには22競技約4,400人の選手が参加しました。これは、それぞれ前回リオデジャネイロ大会とほぼ同じ規模です。閉幕後の記者会見において橋本聖子・組織委員会会長は、コロナによって分断された世界だからこそ、人々の繋がりや絆の再生に貢献し、スポーツの力でふたたび世界をひとつにすることが、オリンピック・パラリンピックの価値であると述べました。来年の北京冬期オリンピック・パラリンピックが同様に成果を収めるよう祈念します。
日中間の交流は、コロナ禍の中でも続けられております。
8月30日、瀋陽市において、「遼寧省・日本友好交流大会」が各地をオンラインで結んで開催されました。遼寧省からは劉寧・遼寧省長、遼寧省と友好交流関係にある神奈川県、富山県、岩手県、佐賀県からは知事等が、挨拶し、各地域の活動ぶり等を紹介しました。また、遼寧省から神奈川県、富山県への書籍の寄贈式や遼寧省と岩手県の「友好交流協力協定」への署名式もがなされました。私も遼寧省政府に招かれ祝意の挨拶を述べました。事前に行われた劉寧省長との個別会見では、コロナ禍における日本との交流推進に敬意を表するとともに、今後の地方交流拡大への期待と経済交流促進への支援要請を伝えました。
9月23日には、瀋陽市において、劉寧省長出席の下、「日中経済協力会議」が日本とはオンラインで結んで開幕しました。御承知のとおり、「日中経済協力会議」は、日本と中国(東北三省一区)との経済協力の促進を目的とする恒例の会議です。今回は19回目の開催となり、「日中経済貿易協力の質の高い発展の推進」をテーマに日中双方の多くの参加者が、設備製造、低炭素社会や環境、ヘルスケア等の分野で議論を行いました。私を含め双方来賓も開幕式で挨拶し、多くの分野で日中協力を深めることに期待を寄せました。これに続き、24日には「遼寧国際投資貿易商談会」「进博会走进辽宁-经贸合作推介会」の開幕式が張国清遼寧省書記出席の下、実施され私も招かれ出席しました。両式典では、日本貿易振興会佐々木会長や日系企業代表を含め世界各国の経済関係者がビデオメッセージを含め祝辞を寄せ、遼寧省との経済協力への期待を述べました。
9月23日、長春市において、「第13回北東アジア博覧会」が開幕しました。開幕式には、長坂康正・経済産業副大臣がオンラインで挨拶すると共に、垂秀夫・駐中国日本大使が出席しました。2019年の前回同様、総領事館は「日本館」を出展し、日系企業の紹介や自治体による観光案内や展示、華道の実演を行いました。「日本館」には、楊潔篪・中央外事工作委員会弁公室主任も視察に訪れ、垂大使と日中関係について短時間の意見交換を行いました。また、開幕式に先立ち、垂大使は景俊海・吉林省党委書記と会見・懇談し、現地日本企業の要望事項を伝達しました。私も会見・懇談に同席し、吉林省指導者たちと交流を深めました。
中国東北三省には、在留邦人約5,300人が滞在しており、日系企業約2,200社が進出しています。コロナ禍における日系企業の操業再開や駐在員の帰任に際し、各地方政府からは様々なご支援をいただいていることに感謝します。一方、在留邦人からは、隔離期間や隔離環境、招聘状の発給など防疫政策に関し改善を望む意見が寄せられており、引き続き善処を期待します。また、最近東北三省で顕在化しつつある電力不足の問題も、日系企業の操業に大きな影響を与えており、こうしたインフラ整備をはじめとする投資環境については各地方政府が熱心に取り組んでいただいているので、状況の一層の改善を期待します。
私の着任以来1年が経とうとしています。中国国内におけるコロナ禍により、まだお会いできていない方々もいるところ、今後直接お目にかかり意見交換させていただくことを楽しみにしています。何とぞ御指導のほどよろしくお願い申し上げます。
去る7月23日に東京オリンピックが、8月24日に東京パラリンピックが開幕し、それぞれ17日間、13日間の日程を終え閉幕しました。世界的なコロナ禍における開催でしたが、東京オリンピックには33競技約11,000人、東京パラリンピックには22競技約4,400人の選手が参加しました。これは、それぞれ前回リオデジャネイロ大会とほぼ同じ規模です。閉幕後の記者会見において橋本聖子・組織委員会会長は、コロナによって分断された世界だからこそ、人々の繋がりや絆の再生に貢献し、スポーツの力でふたたび世界をひとつにすることが、オリンピック・パラリンピックの価値であると述べました。来年の北京冬期オリンピック・パラリンピックが同様に成果を収めるよう祈念します。
日中間の交流は、コロナ禍の中でも続けられております。
8月30日、瀋陽市において、「遼寧省・日本友好交流大会」が各地をオンラインで結んで開催されました。遼寧省からは劉寧・遼寧省長、遼寧省と友好交流関係にある神奈川県、富山県、岩手県、佐賀県からは知事等が、挨拶し、各地域の活動ぶり等を紹介しました。また、遼寧省から神奈川県、富山県への書籍の寄贈式や遼寧省と岩手県の「友好交流協力協定」への署名式もがなされました。私も遼寧省政府に招かれ祝意の挨拶を述べました。事前に行われた劉寧省長との個別会見では、コロナ禍における日本との交流推進に敬意を表するとともに、今後の地方交流拡大への期待と経済交流促進への支援要請を伝えました。
9月23日には、瀋陽市において、劉寧省長出席の下、「日中経済協力会議」が日本とはオンラインで結んで開幕しました。御承知のとおり、「日中経済協力会議」は、日本と中国(東北三省一区)との経済協力の促進を目的とする恒例の会議です。今回は19回目の開催となり、「日中経済貿易協力の質の高い発展の推進」をテーマに日中双方の多くの参加者が、設備製造、低炭素社会や環境、ヘルスケア等の分野で議論を行いました。私を含め双方来賓も開幕式で挨拶し、多くの分野で日中協力を深めることに期待を寄せました。これに続き、24日には「遼寧国際投資貿易商談会」「进博会走进辽宁-经贸合作推介会」の開幕式が張国清遼寧省書記出席の下、実施され私も招かれ出席しました。両式典では、日本貿易振興会佐々木会長や日系企業代表を含め世界各国の経済関係者がビデオメッセージを含め祝辞を寄せ、遼寧省との経済協力への期待を述べました。
9月23日、長春市において、「第13回北東アジア博覧会」が開幕しました。開幕式には、長坂康正・経済産業副大臣がオンラインで挨拶すると共に、垂秀夫・駐中国日本大使が出席しました。2019年の前回同様、総領事館は「日本館」を出展し、日系企業の紹介や自治体による観光案内や展示、華道の実演を行いました。「日本館」には、楊潔篪・中央外事工作委員会弁公室主任も視察に訪れ、垂大使と日中関係について短時間の意見交換を行いました。また、開幕式に先立ち、垂大使は景俊海・吉林省党委書記と会見・懇談し、現地日本企業の要望事項を伝達しました。私も会見・懇談に同席し、吉林省指導者たちと交流を深めました。
中国東北三省には、在留邦人約5,300人が滞在しており、日系企業約2,200社が進出しています。コロナ禍における日系企業の操業再開や駐在員の帰任に際し、各地方政府からは様々なご支援をいただいていることに感謝します。一方、在留邦人からは、隔離期間や隔離環境、招聘状の発給など防疫政策に関し改善を望む意見が寄せられており、引き続き善処を期待します。また、最近東北三省で顕在化しつつある電力不足の問題も、日系企業の操業に大きな影響を与えており、こうしたインフラ整備をはじめとする投資環境については各地方政府が熱心に取り組んでいただいているので、状況の一層の改善を期待します。
私の着任以来1年が経とうとしています。中国国内におけるコロナ禍により、まだお会いできていない方々もいるところ、今後直接お目にかかり意見交換させていただくことを楽しみにしています。何とぞ御指導のほどよろしくお願い申し上げます。
敬具
在瀋陽日本国総領事