総領事レター(令和3年12月)
令和3年12月1日
拝啓 皆様におかれましては、ますます御清祥のこととお慶び申し上げます。
着任し、はや1年余りが過ぎました。「日本と中国東北三省との友好協力関係をさらに拡大・深化させたい」との初心を胸に、まずは東北三省を自分の足で歩きこの眼で確かめようと各地を訪れ、地元政府をはじめ各界の多くの皆様と交流を重ねてまいりました。最近では、一か月の間に東北三省各地に相次いで出張し、楊博・黒竜江省副省長、孫喆・ハルビン市長、王子聯・長春市長、靳国衛・錦州市党委書記、楊軍生・葫盧島市長、朴学洙・延辺朝鮮族自治州副州長などの皆様とそれぞれ意見交換をさせて頂きました。お忙しい中有意義な議論をさせて頂きました各指導者の方々には改めて御礼申し上げます。各会談の中で、多くの指導者の皆様から特に来年の日中国交正常化50周年に向けて日本との交流や協力関係をさらに強化したいといった期待の声が多く寄せられ、私共としても大変心強く感じられた次第です。また、各地の大学の学長とも交流し、日本に関係する機関を視察したり、日本語を教え、学ぶ皆様と語り合ったりする中で、日本と東北三省の関わりの深さを再発見するとともに、次世代の日中交流の橋渡しとなろうとする皆様の熱い思いに強く胸を打たれました。
日中間での青少年交流を活発にしていく上で、日本語学習者も多い東北三省は、これを牽引していく主導的役割を担っているともいえます。10月29日には、岡山大学主催の「第七回岡山杯日本語スピーチコンテスト」が今年はオンラインで開催され、東北三省の大学から選抜された学生の皆さんが日頃の日本語学習の成果を披露しました。私も学生の皆さんの素晴らしい発表に大変感銘を受け、皆さんが引き続き日本の文化に関心を抱き、今後社会の様々な分野で活躍することで、日中交流の絆をさらに強めていってくれることを期待しています。コロナ禍で国境を跨ぐ往来の制限が長引く中、こうしたオンラインを活用した日本と中国東北三省の交流も今後いっそう活発になることを願っています。
来年、我々両国は、日中国交正常化50周年という大きな節目を迎えます。10月8日、岸田文雄総理大臣は、習近平国家主席と初めての電話会談を行い、日中国交正常化50周年である来年を契機に、建設的かつ安定的な関係を共に構築していかなければならないと述べました。習主席からは、そうした考え方に対する賛意と共に、「仁に親しみ、隣に善くするは、国の宝なり」との成語を用い、日中関係を発展させていくことへの意欲が示されました。また両首脳は両国間の経済・国民交流を後押ししていくことで一致しました。当館としても、この共通認識に基づき、皆様と共に、日本と東北三省の幅広い分野での交流をさらに加速させていきたいと考えています。
このところ遼寧省、吉林省、黒竜江省内でも多くの指導者、省政府、市政府の幹部職員の方の異動の報に接しております。これまで当館と対日交流に御尽力いただいた皆様に深い感謝の気持ちを表します。また、新たに着任された方々とは、今後一日も早く直接お目にかかり、将来の関係強化につきお話しさせていただくことを楽しみにしています。
立冬を越え瀋陽でも雪の季節になりましたが、末筆ながら、皆様の御健勝と御多幸を心よりお祈り申し上げます。
着任し、はや1年余りが過ぎました。「日本と中国東北三省との友好協力関係をさらに拡大・深化させたい」との初心を胸に、まずは東北三省を自分の足で歩きこの眼で確かめようと各地を訪れ、地元政府をはじめ各界の多くの皆様と交流を重ねてまいりました。最近では、一か月の間に東北三省各地に相次いで出張し、楊博・黒竜江省副省長、孫喆・ハルビン市長、王子聯・長春市長、靳国衛・錦州市党委書記、楊軍生・葫盧島市長、朴学洙・延辺朝鮮族自治州副州長などの皆様とそれぞれ意見交換をさせて頂きました。お忙しい中有意義な議論をさせて頂きました各指導者の方々には改めて御礼申し上げます。各会談の中で、多くの指導者の皆様から特に来年の日中国交正常化50周年に向けて日本との交流や協力関係をさらに強化したいといった期待の声が多く寄せられ、私共としても大変心強く感じられた次第です。また、各地の大学の学長とも交流し、日本に関係する機関を視察したり、日本語を教え、学ぶ皆様と語り合ったりする中で、日本と東北三省の関わりの深さを再発見するとともに、次世代の日中交流の橋渡しとなろうとする皆様の熱い思いに強く胸を打たれました。
日中間での青少年交流を活発にしていく上で、日本語学習者も多い東北三省は、これを牽引していく主導的役割を担っているともいえます。10月29日には、岡山大学主催の「第七回岡山杯日本語スピーチコンテスト」が今年はオンラインで開催され、東北三省の大学から選抜された学生の皆さんが日頃の日本語学習の成果を披露しました。私も学生の皆さんの素晴らしい発表に大変感銘を受け、皆さんが引き続き日本の文化に関心を抱き、今後社会の様々な分野で活躍することで、日中交流の絆をさらに強めていってくれることを期待しています。コロナ禍で国境を跨ぐ往来の制限が長引く中、こうしたオンラインを活用した日本と中国東北三省の交流も今後いっそう活発になることを願っています。
来年、我々両国は、日中国交正常化50周年という大きな節目を迎えます。10月8日、岸田文雄総理大臣は、習近平国家主席と初めての電話会談を行い、日中国交正常化50周年である来年を契機に、建設的かつ安定的な関係を共に構築していかなければならないと述べました。習主席からは、そうした考え方に対する賛意と共に、「仁に親しみ、隣に善くするは、国の宝なり」との成語を用い、日中関係を発展させていくことへの意欲が示されました。また両首脳は両国間の経済・国民交流を後押ししていくことで一致しました。当館としても、この共通認識に基づき、皆様と共に、日本と東北三省の幅広い分野での交流をさらに加速させていきたいと考えています。
このところ遼寧省、吉林省、黒竜江省内でも多くの指導者、省政府、市政府の幹部職員の方の異動の報に接しております。これまで当館と対日交流に御尽力いただいた皆様に深い感謝の気持ちを表します。また、新たに着任された方々とは、今後一日も早く直接お目にかかり、将来の関係強化につきお話しさせていただくことを楽しみにしています。
立冬を越え瀋陽でも雪の季節になりましたが、末筆ながら、皆様の御健勝と御多幸を心よりお祈り申し上げます。
敬具
在瀋陽日本国総領事